妊娠が分かり、赤ちゃんを迎える準備で必須の一つ哺乳瓶です。
哺乳瓶は大きさはもちろんですが、その素材にも種類があり、どの素材が良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?
基本的な素材としてはガラス製、プラスチック製、シリコン製の3種です。
それぞれ特徴があり、特徴にあった哺乳瓶選びをすることが大切です。
結論としては、家ではガラス製、外出はプラスチック製、より安全性を重視するのであればシリコン製が良いと思います。
今回の記事では①哺乳瓶の素材別の特徴、②素材別のメリット・デメリットを解説していきます。
最適な哺乳瓶を選択の参考になれば幸いです。
哺乳瓶の素材別の特徴
哺乳瓶の素材の種類には、ガラス製、プラスチック製、シリコン製の3種が基本です。
厳密には、ガラス製は、一般的なガラス製とガラス表面にシリコンコーティングしたタイプの2種。
プラスチック製は、PPSU(ポリフェニレンサルホン)製、トライタン製、PP(ポリプロピレン)、PES(ポリエーテルスルホン)4種があります。
今回の記事では一般的な素材のPPSU製とトライタン製に絞ってまとめています。
それぞれの特徴を比較してみました。
ガラス | ガラス (シリコン) | プラ (PPSU) | プラ (トライタン) | シリコン | |
---|---|---|---|---|---|
重さ (※比重より) | 重い | 重い | 軽い | 軽い | とても軽い |
安全性 (割れ易さ等) | 飛散 | し難い 飛散 | |||
衛生 (防傷・防臭) | 傷入り易い | ||||
消毒方法 (薬液・煮沸・レンジ) | レンジNG | ||||
冷まし易さ (※熱電度率) | |||||
価格 (プラを標準) | 安い | 高め | 標準 | 標準 | 高め |
備考 | 雪印ビーン スターク | 韓国 |
熱伝導率(W/m・K)ガラス:約0.75〜1.00、プラ:約0.3、シリコン:約0.2
哺乳瓶の素材別メリット・デメリット
ガラス製は耐久性、衛生面、時短に優れる
メリットの1つ目はミルクを冷ましやすく、温めやすいことです。
これはガラスの熱伝導率が高いためです。プラスチック製(PPSU)より2倍以上の高いです。
ミルクを冷水で適温になるまで冷ます時間がプラスチック製やシリコン製よりも短くなります。また、冷やしすぎたミルクや搾乳した母乳をぬるま湯で温めためる時間も短くなります。
ミルクを欲しがり、泣いている赤ちゃんを少しでも待たせたくない。時短したい。そういう時はガラス製がおすすめです。
メリットの2つ目は哺乳瓶に匂いがつきにくいです。また、哺乳瓶の洗浄に使うブラシに対する耐久性が高いため、繰り返しの使用で傷が入りにくいです。
プラスチック製の場合、洗浄にはスポンジなど柔らかいタイプでないと削れたカスが残ったりするので、心配な面があります。
ガラス製は重め、割れ易い
デメリットの1つ目はプラスチック製より重いことです。
重めのため、持ち運びに不便です。赤ちゃんと外出する時は大荷物になるはず。重い哺乳瓶は持ち運びに困りますね。
デメリットの2つ目はガラスなので割れ易いことです。
割れたガラスの破片が飛び散って怪我をする可能性があります。
安全性の高いシリコンコーティングも選択の一つ
ガラス飛び散り防止に、ガラスの表面にシリコンコーティングするタイプもあります。良い面はそのまま、ガラスが飛び散りにくいということで、安全性がマシマシになっています。
ただ、ガラス製と比べて価格が高いことと、シリコンは半透明気味のため、哺乳瓶の目盛りが読み取りにくいです。私は使ったことないですが、目盛りの読み取り難さは色んな方が口コミされています。
特に夜間にミルクを飲ませる時は、暗がりになることが多いので更に目盛りが読み取りづらいとの意見がありました。
プラスチック製は割れにくい、軽い
メリットの1つ目は、傷はつくけど割れないことです。
赤ちゃんが触れるものは安全性が高いもの!と考えるパパ・ママは多いはず。ガラスのように割れることがないので安心できますね。
メリットの2つ目は、軽いことです。
プラスチックの種類にもよりますが、少なくともガラス製の約半分くらいの重さになります。
軽いため、持ち運びやすい。ガラス製と違い、プラスチック製は外出に適した素材です。
プラスチック製は傷つき易い、ミルクが冷めにくい
デメリットの1つ目は、傷が付きやすいです。
傷は洗浄しにくく、ミルクカスの残りで菌が繁殖し易くなる可能性があります。しっかり、消毒することが大事です。
デメリットの2つ目は、ミルクが冷めにくい、温まりにくいことです。これはガラス製と比べて伝熱性が低いためです。
夜間の授乳、泣いてる赤ちゃんを待たせる中、ミルクがなかなか冷えないとイライラするものです。
このデメリットの解消法として、①液体ミルクの活用、②調乳ポットの活用があります。こちらの記事をご参考。
デメリットの3つ目は、素材によっては電子レンジによる消毒ができないことです。
赤ちゃんは免疫機能が弱いため、使った哺乳瓶は都度消毒を行う必要があります。
哺乳瓶の消毒方法には、薬液につけ置き、煮沸、電子レンジの3種類がありますが、電子レンジ消毒は温度が高くなるので、耐熱性の低いプラスチック素材では使用できない場合があります。
トライタン素材は電子レンジ消毒NG
例えば、雪印ビーンスタークの哺乳瓶に使われている「トライタン」は耐熱性が110℃と低く、電子レンジ消毒できないため、注意が必要です。ただ、トライタンは劣化しにい、割れにくいなどのメリットもあります。
PP(ポリプロピレン)やPPSU(ポリフェニレンサルホン)の素材では電子レンジ消毒可能です。電子レンジ消毒を使うことを考えている場合は、哺乳瓶の素材を購入前によくチェックしましょう!
シリコン製は安全性特化
メリットは割れないこと、軽いことです。
シリコンはガラス製、プラスチック製と違って、とても柔らかい触感も特徴です。
割れるリスクがなく、柔らかい触感、プラスチック製と同じくらいの軽さがあるので、赤ちゃんが哺乳瓶を持っても安心できますね。
耐熱性もあり、消毒方法は薬液、煮沸、電子レンジのどれでもOKです。
シリコン製は高め、ミルクが冷めにくい
デメリット1つ目は、価格が高めであることです。
シリコン素材という点で高いのだと思います。また、シリコンタイプは哺乳瓶を作っているメーカーはそもそも少なく、選択肢も少ないですね。
デメリット2つ目はミルクが冷めにくい、温まりにくいことです。プラスチック製と同様に伝熱性が低いためです。
夜間の授乳、泣いてる赤ちゃんを待たせる中、ミルクがなかなか冷えないとイライラするものです。
このデメリットの解消法として、①液体ミルクの活用、②調乳ポットの活用があります。こちらの記事をご参考。
まとめ
ガラス製は家使い。プラスチック製は外使い。がベスト
ガラス製のメリットは、比較的安い、ミルク温度調整の時短になる、繰り返しの耐久性があることです。
デメリットは重いことなので、持ち運ぶ距離が短くすることを考えると、ガラス製は家で使うのベストです。
プラスチック製のメリットは、割れない。軽くて持ち運びに便利することです。
ミルクを冷ましにくい、温めにくいというデメリットは、液体ミルクや調乳ポット活用による時短で補いましょう。
プラスチック製は外出で使うのベストです。
シリコン製は安全優先の方に
シリコン製はあまりメジャーじゃないですが、メリットは割れないこと、軽いことです。また、独特の柔らかい感触があります。
価格はガラス製、プラスチック製と比べて高めですが、割れるリスクがなく、柔らかい触感、プラスチック製と同じくらいの軽さがあるので、赤ちゃんが哺乳瓶を持っても安心。
安全性優先の方は検討の余地ありです。
「安心・安全・ラク(時短・便利)」な子育てライフを!
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